人の言うことを聞かず、突っ走ってしまう人の扱いについて

時事

痛ましい事件があった。男性が女性を刺したようだ。報道によると容疑者はカッとなりやすく、「なんでこんなにしてやっているのにわからないんだ。」というような男性から女性に対して一方的な感情をもっての行動とのことで、言わば人の話を聞かないタイプのようだ(と思う。あまり詳しく見る気になれず一部を聞いての解釈なので違うかもしれないが)。

事件について何かを思ったわけではなく、誰しも自分の考えに囚われて行動することは多かれ少なかれあり、また、組織においては一定数の割合いで、人の話を聞かず勝手に突っ走ってしまい、マネジメントする側でコントロールの利かない問題児がいることもあるなと。

いくら言っても聞かない人(聞けない人という表現の方が適切かもしれない)は、これまで色々な人をみてきた経験で言えば、最終的に良い結果でいられることがない思う。少なくとも僕の記憶においては。なので、そのような人と出会うことがあると、少し気の毒に思ってしまったりもする。

実際にそのような人が会社にいるの場合は、退職になるか最悪クビになって終わりとなる。ただ、マネジメントとしては、人的な問題を認識してから対応していくにそれなり期間があり、そこには経験やスキルが必要である。

このスキルには色々なものがあり、マネジメントをする人の人物感でも大きく違ってくると思われるが、僕の場合は「気づき」にポイントを置く。

社会人として働く多くの人は、どこかで人に影響を受けて自分の考えを持っていると思う。突っ走る人も多かれ少なかれ何かに影響を受けてそこにいることであろう。もしそういった過去の経験と同様な影響を受ければ、仕事上でも自ら何かに気づき、そして行動を変えるのではないかと考えている。

通常やってほしいことをマニュアルだったり直接言葉で伝えたりするであろうが、突っ走る人は、その気づくべき何かに触れない限り行動をしてくれなかったり、違うことをしてしまう。なんで伝わらないのか、違う言葉や方法でなら伝わるのか、試行錯誤をするのはマネジメントとして当たり前だが、逆にその人が出来ていること(最低限伝わったこと)は何で伝わったのか?、その人は何を理解しているのか?、前回の記事でも書いたがその人には少なくとも働くのに動機があり、その中にその人なりの認識があるはずなので、その辺しっかり向き合って見てあげることが重要なことに思う。

繰り返すようだが、人の言うことを聞かない/聞けない人は、何かに囚われていたり、殻に閉じこもっていたりすると考えられ、また、マネジメント側が面倒となってアプローチが一方的になってしまうことがままある。突っ走る人でも話すことはできるはずなので、まずは聞き出すこと、場合によってはその人のキャラクターを「引き出して」あげるという考えが必要なことがある。これは実際とても難しいことであるが、手を差し伸べられる立場であるときは、少なくともそうした考えをもって行動できると最良ではないかと思う。

と、正論というか正攻法を言うのは簡単であるが、困難となるのは、そういった考えがまったく通用しない場合である。

こちらとしてはお互いが良い状態になることを思い描いて心の距離を近づけようにも、一向に気持ちが汲めない、主張が平行線となり解決策が見つからないことがある。これは、いくら経験があってもわからない人はわからないし、この事象は残念ながら人を変えて繰り返す。本当に人間は難しい。。。逆にもしかしたら殆どの場合は分かり合えておらず、相手の善意や理解の上にたまたま落としどころが出来ているだけかもしれない。

さて、この困難な状況だが、序盤にも書いた通り恐らく別れることで決着となる。

具体的には、この過程で仕事の評価を伝え、面談をし、最終的には通知するようなことになるのかと思う。

この場合の注意点として、マネジメントとその対象者だけの問題ではなく、その所属部署の業務や文化にも影響を及ぼすものになっていることが多く、過程の段階から毅然と対応しておくのが望ましいとなる。当然、法令や内規などを遵守することが必要であるが、どのように終わらせるかまで考えて、しっかり完結させるという認識が必要だ。

特に大事なのは、別れはその人にとっても最良の結果であるという理解ではないかと思う。マネジメントの工数や部署の成果、周囲の雰囲気への悪影響はもちろんのこと、本人にとっても、評価が得られないことから望む待遇を受けられず、実務上の経験もできなくなり、キャリアの大切な時間を無意味に過ごすことになる。どれをとってもネガティブな状態であるので、本人も決して得をしない。

特にマネジメントの経験値が不足していると、相手の態度や意見に対して言い切ることを恐れて曖昧にしてしまうことがある。こういったときは、外部の知識なども借りてしっかり問題を整理して、誰かを同席させることも考慮して、席に着くようにするのが望ましい。

誰しも争いやネガティブなことは苦手である。できればそんなことがないようにしていきたいものだが、現実として色々な人がいることを学ぶ必要がある。

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