転職する役どころにもよるのだが、特に中堅クラス以下の方が早いタイミングで評価を得られる方法について書いてみたい。ちなみにはじめて就職する場合も同様だと思うので参考までに。
転職するとどうしても
・教えたことをすぐに理解できるのか?
・実行できるのか?
・どんな知識を持っているのか?
・そして結果をだせるのか?
と評価目線で見られることになる。
もちろん、それに対して早く目に見える形で成果を出せることが良いに決まっている。
ただ、個人プレイで数字を積み上げられるような職種でない限り、中途で入ってきた人が速攻で成果を出せるかというと通常難しいのではないかと思う。
新たな職場では、企業文化、部署の位置づけ、求められる成果、業務のやり方、周囲の役割の把握、外部との関係構築、それ以外にも、前任がいる場合は引き継ぎの質にも左右され、普通に考えれば、業務をやりながら少なくとも2,3か月くらいの期間を経て何となく肌感覚が備わり、それなりに成果と言えるものができるようになるまで、年度単位で動くものの場合は特に1年以上かかってしまうのではないか。
職場によっては、上司や古くからいる同僚がうまく雰囲気に馴染むようにしてくれて、しっかりサポートしてくれることもあるだろう。ただ、それでも評価目線が全くないというはないと思う。なぜなら、横並びになる同僚はもちろんのこと、その人の採用によって配置が変わる場合もあれば業務内容の変更もあり、新たに入ってきた人の出来次第で影響を受けるため、やはり周囲の多くの人は気になってしまうだろう。
では、そんな中どのように成果を早く出すようにできるのか。
少々わかりにくい表現を使うが、
「成果」を出したければ、周囲の「評価」を早く得るに限ると思う。周囲の人に認められれば(評価されれば)、成果に向かって協力を得ることができる。
これを読むと、周囲が認める状態は成果が出たらでは?となりそうだが、実はそんな難しいことではないと思う。
人を認めるというのは、「良い人そう」、「努力しているようにみえる」、「自分のこと(業務)を理解してくれようとしている」など、結構、印象によって評価をしてしまいがちである。
例えば、
・電話に率先して出る
・皆より5分早く出社する
・人の話を聞く際にメモを取る
など、簡単なことを「継続して」やってみることで実際評価はかなり得られると思う。これは社会人として最低限の信頼がある状態と言い換えられるかもしれないが、この最低限のラインで引っかかってしまうと、その後信頼を勝ち得るまで相当な時間が必要となってしまう。
少し言い換えると、これまで皆さんが働いてきた中で、「これもできないの?」とか「最低限これはやった方が良いでしょ。」という感想を持ったことがないだろうか。そういったところで引っかかると、一般的にはその後もやはり色眼鏡で見られてしまったり、最悪の場合は挽回不能になることもある。
それと、あえて「継続して」と書いたのだが、簡単な作業を1回2回やりましたというのはあまり良い印象ではなく、逆に悪い印象を与えかねないので注意してほしいのだが、基本的に仕事は継続して任せることが前提なので、何事も続かない人にはそもそも評価も成果もないということになる。
仕事の前提という意味をもう少し掘り下げると、電話対応などいわゆる庶務業務というのは雑用とみる人もいるかと思うが、簡単に終わる「仕事」として周囲が認識されているケースが多く、つまり仕事である以上は終われば「成果」となることになる。
加えて、転職して間もないうちは「存在感」が希薄になる場合が多いので、電話の場合、その空間で声を出していることが存在感を高めてくれて、周囲が存在を認識してくれることで認める状態になりやすく、その後の業務でもプラスに働くことであろう。
会社に入社する場合、自分の業務や役割にやや入り込んでしまう場合もあると思うが、周囲を俯瞰してみると、誰でもできて負担のすくないことは結構あるので、自分の役割として、アピールはいらないのでサラッとやってしまうと、とても良い感じに仕事が進むことであろう。