「働かないおじさん」は成果を見るか、上司に聞いてみるのはどうか?

時事

「働かないおじさん」が話題になっている。

40歳を過ぎていよいよ本格的(?)におじさんになったのだが、そういう僕も20代の頃はそんなことを感じていたし、言っていたと思う。なので、どちらの気持ちも分かる気がするがどうだろう。

まず、おじさんになると確かに身体的な老化もあり実際に動きが鈍いw
それと気持ちの面としては、仕事に対して億劫になるのも理解ができる。

・・・なぜなら結果がわかるからだ。

若かりし頃は、仕事に対してもう少しこうしたらどうか、こういう工夫をしてみようと色々考えてやってみるわけだが、失敗も含めてこれを十数年やってみた結果今に至るわけで、効果的なものやそうでないものの区別くらいは嫌でもできる。

もし、おじさんが一般職であって横並びの同僚として若手がいる場合は、その若手が仕事に意欲的で何かやってみたいと言うものがあるなら、経験してもらうために積極的に譲ることはありそうだ。ただ、先に説明してあげるか、もしくはヒントを与えるかどうかは若手のスキルや関係性次第になるのかもしれない。

この場合、若手側の目線では、横並びのおじさんと自分の「役割」とその求められている「成果」、それと過去も含めた「貢献度」について考えてみると良いかもしれない。恐らくおじさんと自分の査定の評価はそういう観点からくると思われる。
・・・考えられなければ上司に聞いてみたら良い(考えもなく聞くと良い結果を得られないかもしれないので注意してほしいが)。

それと、おじさんが管理職の場合は、これをすんなり理解することは難しいかもしれないが、

一般的には、管理職はその部署全体の成果に責任を負っているため、

・部署の仕組みが回っていることが成果である
・部署を管理/運営する必要がある
・部員の成果をチェック/評価する必要がある
・部員を教育/キャリア形成する必要がある
・イレギュラーなことに対応しなければいけない

ということから、自ら作業に没頭するようなことは避ける必要がある。

この役割の「バランス」についてもう少し言うと、部署の必須課題がある場合やイレギュラーがある場合はしっかり旗を振って部員の指示/指導にあたる必要があるが、一方で平時においては、部員のキャリア形成を念頭におくと、部員の個別業務に関する新たな発想から実働までを経験させる必要があるため、そこを手取り足取りすることにはかなりの時間を要することとなり、多くの人員を抱えれば抱えるほど管理職の責務(部署の仕組み)に影響が及ぶのでなかなか手を回すことができないという事情がある。

なので、特に部署の仕組みがきっちりしている大きめの会社では、平時の部署の活動が維持できれば手の込んだこと避けて、手持ち無沙汰の時間ができてしまうということだ。
ここが管理職の裁量になってくるので、できれば自ら経験してほしいところである。

とはいえ、おじさん管理職の怠慢が行き過ぎている場合もあるだろう。それはそれで、若手を含めて部員のモチベーションは最終的に部署の成果に結びつき、おじさん管理職自身が苦しむことになるのでほっといても自滅するのではないだろうか。

その場合も同様に、部署、おじさん、自分が求められているものを考えてみて、もしおじさん管理職の上にいる上司と話す機会があるなら聞いてみたら良いと思う。

そして、それでも腑に落ちない状況が続くなら「働くおじさん」を目指してみると良い。20年後くらいに感想を聞いてみたいところだ。。。

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